「そっか」


そう言って私の頭をポンポンと撫でた。

あ、また頭…。

これで何回目だろう、こういうことさりげなくしてくるんだもんな。

きっと新くんにとっては何でもない事なんだろうけど、された私の胸の中は熱くなっている。

「つーかさぁ……」

新くんが私の全身を上から下まで露骨に眺めてくる。

「え……?なに?」

「いつも思ってたんだけど、りりも露出多めだよな?」

「え!?どこが!?」


今日はTシャツにデニムのショーパンという、ごく普通の格好なんだけど……。


「このショーパン短すぎね?」

「そ、そんなことないよ……」


そう言われたらそんな気がしてきて、ショーパンの裾を両手でできるだけ下におろした。


「気をつけろよ~そういうの目当てでナンパしてくる奴もいるから」

「いないよ、新くんたちじゃあるまいし」

「今なんつったー?」

私の両頬を後ろからびよーんと伸ばしてきた。

「きゃっ……」

「雪見だいふくみてーな顔しやがって。食うぞ!?」