いつも側で君を感じるから。


「いったぁ……何言ってんの!?」

「んな驚くことか?」

「当たり前じゃん!け、結婚って……私達まだ16だよ!?」

新くんが片手で私を引っ張り、立たせてくれた。

「りりはもうできんじゃん。問題は俺だな、18になんねーと」

「そうだよっ」

「でも予約しとくから」

そう言って私の腕を引っ張り、首元にキスをしたかと思った次の瞬間、熱いものを感じた。

これってまたキスマーク!?

「新くん!」

この前のもやっと薄くなってきたばっかりなのにー!

「前の消えかけてんじゃん?こうやって定期的に付けとかないと変な虫つくかんな~」

「もう!」

予約ってキスマークのこと!?

心臓がどきどき鳴り止まない。

「こんなことしなくても私は新くんしか見えないし。いつも側にいるからね」

「俺、守ってやることばっか考えてたけど、なんか守られてんのは俺の方だったな」

「うん!私が一生守るから!」