いつも側で君を感じるから。


「お父さんのやったことは許されることじゃないけど……。新くんのこと考えてないわけじゃないと思う……メールにはなんて?」

「落ち着いたら話があるって。んなこと言われたの初めてなんだよ。俺は話なんかねぇのに」

「でも一回話しあってみて?もし必要であれば……私もその時同席したいなって思ってる……」

「りりがいてくれた方が俺は嬉しい。そん時は一緒に来てくれんの?」

頷くと正面から抱きしめられた。

新くんとお父さん、和解するのは難しいかもしれないけど……いつか笑いあえる日がくればいいな……。

「ありがとな。もう俺……りりが側にいてくんないとダメかも」

「いるよ?新くんが必要な時はいつも側にいるから」

「必要な時とかじゃなく、常に側にいてもらわないと困る」

「うん……」

「結婚しよ?」

「え!?」

私は驚いて新くんから離れた。

「おい!りり!?」

ドッシーン!

その勢いでベッドから落ちてしまった。