「うん、大丈夫だよ!きっと陽太くんたちがなんとかしてくれる!心配だけど……うちらはそれを信じて待つしかないよっ」

萌乃が笑顔で勇気づけてくれる。

「うん…ありがとう」

泣きそうになったのをぐっと堪えた。

まだ何かあったわけじゃない、泣くなんて縁起が悪いもの。

新くんにも信じて待っててって、言われたんだから…。

新くんがくれたヘアゴムをギュッと握りしめる。


大丈夫、大丈夫…。
何度も唱えたけど、嫌な予感が消えることはなかった。