「全然暇じゃねーから」
「暇だろー?実際真夜中にこんなとこいんだからよぉ」
まーさんが、新くんの肩に腕を回して、仲良さそうにしている。
じっと見ていると、まーさんと目が合ってしまった。
「おい、女替えんのはえーなぁ…」
私のことを彼女だと勘違いしているようだ。
「違うわ、その子は友達」
「マジか、可愛いじゃん。何歳?」
まーさんが新くんから離れ、私に近づいてくる。
迫力あって怖すぎるんですけど!!
「まーさんやめてよ、ビビってんじゃん」
新くんが私とまーさんの間に入ってくれた。
「新くん、だ、大丈夫だから!」
恥ずかしいっ。声が裏返っちゃった……。
「ごめんごめん、俺ら怖くないよ?で、中学生?」
「はい…新くんと同い年です」
「マジか!大人っぽいな!?」
愛想笑いを返すと、今度はユッキーさんが私に話しかける。
「俺らはねー、新と小学校からのダチなのよ。こいつ、俺らに遠慮ねぇけど俺らの方が一個年上だからっ」
「そうなんですか……」



