いつも側で君を感じるから。


「まぁとにかく、コレはクセになったらヤベーから、マジでやめときな?俺に言われても説得力無いだろうけど」


「うん……わかった」


「おっ、素直~」


そう言って私の頭をグシャグシャッとしながら撫でる。

新くんって人の頭触るの癖なのかなっ


私は動揺している顔を見られたくなくて、咄嗟に俯いた。


「あ、連絡先教えてよ、さっき入れそびれたから」


「うんっ……」


私のスマホに新くんの連絡先が登録された。


新くんは私のこと、友達として接してくれているんだよね?



ブァンブァンッ!


その時、目の前の交差点で1台のバイクが大きな音を鳴らしてファミレスの駐車場に入ってきた。


「あ…まーさんとユッキーっぽい」


隣にいた新くんがそう呟く。