「みなみだろ?」
「うん、みなみだったな」
陽太くんと智大くんが小声で話していた。
「みなみって…?」
思わず口に出ていた。
私の問いかけに2人が気まずそうにこちらを見る。
「あー、うん。新の……彼女」
え、
え!
新くん、彼女いるの!?
かなり驚いたが、私は平然とした顔で笑って見せた。
「そうなんだ~新くんの彼女かぁ」
彼女いるのにナンパしてんの!?
「でもアイツ、みなみに対して基本塩だよな」
「そうそう、ちょっとみなみがかわいそーって思うわ」
陽太くんと智大くんの会話に耳を傾ける。
「新ってさ、甘えられると冷めるらしーよ。みなみも最近やたらと新に甘えてたじゃん?そういうの嫌だって言ってたしな」
「アハハっひでーなそれ!みなみとは結構長く付き合ってんのになー」



