いつも側で君を感じるから。


「新ぁ、どさくさに紛れてスキンシップしてんなよー」


近くにいた陽太くんが私たちをからかう。


「あー、バレた?だってちっさくて可愛いんだもん、この子」


そう言って、もう1度私の頭の上に手を乗せる。


か、可愛いって……。

頭が熱いよ、ドキドキして動けないんですけど!

大人しい人なのかと思ってたけど全然違う…。

可愛い顔した小悪魔じゃん!


「おい何してんだよ、中入るぞー」

「りりー!どうしたのー?」


ファミレスの出入口にいた光喜くんと泉がこっちを見て叫んでいる。


「あ、今行くー!」


火照る顔を冷ましながら泉たちの元へと向かう。


すごい緊張しちゃった……。


新くんってクールな人なのかと思ったら、結構明るい。


頭を触られた感触がまだ残ってるような気がした。