[疾天side]
何やってんだ俺は。
大切な人を2人も泣かして!
いっその事、好きという気持ちを封じ込めてしまおう。
そうすれば、誰も傷付けなくて済む。
咲織も新しい人と。
理那も太一と。
ここで、俺が俺自身の気持ちを押し殺すことで4人もの人が幸せになる。
俺の為に転校してくれた咲織。
俺の為に怒ってくれた理那。
こんな俺に頼ってくれた太一。
ありがとう。
「好き」の言葉に「ありがとう」で蓋をした。
「2人ともありがとう。咲織、俺はお前を幼馴染み以上には見れないから。でも、家族みたいな存在だと思ってる。」
と言って泣いてる咲織の頭を優しく撫でた。
「酷いっ.....!そんな優しい言葉.....!」
そう言って微笑み保健室を出た。
「私も好きだったよ。きっと今も好き。」
「うん。ありがとう!!」
精一杯笑う。
好き。
大好き。
大切。
愛しい。
言葉にしなくても伝わればいいのに。
だからって言ったって叶うわけじゃない。
一番辛い境界線。
俺は
私は
超えられなかった
だけど
まだ
君が好きです。
