「やだっ!なんで辻くんが泣いてるの⁉︎」

ポロポロと涙を流す辻くんの姿。
やだ……そんなに泣かれたら私も……

「バカ……かよ、お前……今までそんな辛い過去……隠して過ごしてきたのかよ……誰にも話さないで……」

なんであなたが泣くの?
最低!
人殺しって言わないの?

「やめて……そんな優しい言葉かけてもらう権利なんてわたしにはない。
わたしが死ねばよかったんだよ。」

「ふざけんな!」

私の言葉に辻くんが怒鳴る。
そして温かい腕に包まれた。


「んなこと言うな。死ねばよかったなんて言うな。」

「やだっ……優しくしないで……
泣きたくない……」

「泣けばいいだろ。」