竜ちゃん……今行くよ。


私……今鳥みたい……
飛べない鳥…


ぐらりと私の体は下へと落ちようとした。


ぱしっ



「⁉︎」



さっきとはまた違う腕の掴み方……
まさかこんなところまで来ることは……


そう思いつつも後ろを振り返ると
フェンスを乗り越えて私を助ける辻くんの姿が……


なんで……


どさっ


私は鳥になることもゆるされず、辻くんに引張られて彼と倒れ込んだ。