「泣かないわよ。このくらいで泣いてたらこの世の中やっていけないし。」


私は笑い……はしない、いつもの無表情な顔でお母さんに言った。


「まったく……可愛げないわね。
なにかあったら言いなさいよ?」


ぽんっ。


お母さんの優しい手が私の頭に乗る。


バタン……


お母さん、出て行った?
もういいかな?


「ふ、ぇっ……ふぇん……」


枕に顔を埋め、堪えきれない涙を流す……

「ぅぅぅ〜……うわぁ……ん……」