「なんでよ?さすがに高校中退はまずくない?」

「そうは思うけどさ……」


お母さんは私の隣に腰掛ける。


「あなたが辛い想いをしている方がお母さんは嫌なのよ……」


泣きそうな笑顔で私を抱きしめるお母さん。


「………」


じわっと目頭が熱くなり、泣きそうになった。

「あ。今、泣きそうなの?泣きなさい。あんたの泣き顔久しぶりに見るわー。」

私から体を離して茶化すように言う。
さっきまでの泣きそうな顔はどこへやら……