「早瀬---------」


辻くんの目が私を凝視してきて、ドクンッと心臓が跳ねる。


「俺なんてずっと好きだったよ。」


そして、私は今大好きな彼の腕の中。


「シンデレラ、俺と付き合っていただけませんか?」

恥ずかしすぎるセリフが頭上から聞こえる。

「はいっ……王子様……」

泣きながらそれに応えるように抱きついた。


私たちが結ばれた瞬間、わぁぁっと歓声が体育館中に響いた。

私も辻くんも恥ずかしながら笑った