「わ、わかった。」


不審に思いながらも承諾した。


でも、ここで梨花ちゃんの企みに気づくことができたらよかったのに。


あんな恥ずかしい思いをしなくても済んだのに。




その夜……


いるはずのないその人がわたしの目の前に立っていた。



「竜……ちゃん?」