「そういうのうざいのよ!毎回毎回、夢の押し付けみたいで!」


私は思ってもない言葉を彼に投げつけた


嫌われるために…


「な、なんだよ、それ!早瀬、言ってたじゃんか!俺のおかげで変われたって!」


辻くんは驚きつつも言い返す。


「バカじゃないの。演技に決まってるじゃん。私辻くんなんて大っ嫌いだもん!」


バカなのは私。


彼のおかげで変われたくせに……


ほんとは彼のことがかけがえのない存在って思っているくせに。