小さすぎる声……
だけど、辻くんはその声を拾ってくれた。


「私……竜ちゃんを裏切るなんてできない。私は幸せになっちゃいけない人だから」


「んなわけあるかよ‼︎」


辻くんの怒鳴り声に肩をビクつかせる私


「幸せになっちゃいけない人間なんていない!」


辻くん……あなたの言葉はほんとに私の心に響く。

でも、今はあなたの言葉が痛いよ。

ごめんね、辻くん……

私、今から最低な人になるから。