「はー。今日は楽しかった!ありがと、辻くん。」


ベンチにちょこんと座ると俺に向かって笑った。

早瀬の顔に茜色が差し掛かる。


綺麗で思わず見とれてしまう。


「早瀬……」

「え?」

「まだ竜ちゃんのこと引きずってる?」


聞いちゃダメな質問だってわかっている

早瀬がどんな顔をするのかなんて、わかりきっているのに……

案の定、彼女はとても切ない顔した