「早瀬、寝不足だったんじゃない?」

そういえば昨日あんまり寝てない。
もしかしたら、寝不足もあるのかな


「もう帰った方がいいよ。」


早退なんて初めてする。


高校に入って風邪引いたことなかったから


よく体弱そうって言われるんだけど私は至って健康体。


最近、しょっちゅう竜ちゃんの夢見てたからなぁ。


「早瀬…」

「ん?」


急に真面目な顔をした辻くん。
何を言われるのかなって、ドキドキしちゃう。


「悩みあるなら聞くよ?」


なんで辻くんには、全部わかっちゃうの?


悩みあるなんて言ってないのに。


聞いてもらいたい……

けど、今日じゃなくて遊ぶ日に聞いてもらいたいたいな。


「辻くん、頼ってもいいの?」

「当たり前。言ったじゃん、早瀬の傍にいたいって」

「辻くん……」


ああ、もう隠しきれない。

私は彼が好きなんだ。

好きに…なっちゃった


「…………っ」

「早瀬⁉︎」