「随分仲よさそうじゃん!つーか、早瀬さんの笑った顔初めて見た…
すっげー綺麗だった。」


興奮冷め止まぬといったところだろう…和樹は未だに顔を赤くしていて大興奮している。


「お前には似合わないよ。
早瀬は。」


言ってやった。


「んだよ、それ。つーか早瀬さんが元気になったのねって財布事件があった次の日じゃね?」


こいつよく見てんな……


でもあの日、早瀬を助けたことは言わない。


2人だけの秘密にしたいから。


確かにその日だった。


その日に俺達は信じ合えた。


「気のせいだろ?」


どうしても言いたくない俺はあくまでとぼけたのだった。