「ったく。まあ、お前には俺がいるからいいけどな。」

言いながら私の頭を撫でる辻くん。

ドキン……


まただ。

なんか、最近わたし変。
辻くんのこと見てると胸がドキドキして変な気持ちになる。

それとも友達ならみんなこんな感じになるの?


「早瀬、聞いてる?」
「えっ!なに?」


全然聞こえてなかった。


「今日、一緒に飯食えよ。」
「えっ……」


確かにわたしと辻くんは友達。
だけど、女と男が一緒にご飯なんて周りから見れば付き合っているみたい。


「お断りします。」