零がずっと言えなかった自分自身の過去。




零が桜麗を大事にしているワケ。




よく、伝わってきた。

そして、零が今、私達幹部に嫌われるのではないかと、不安で仕方がないことも。




雄哉「零は、ボク達になんて思われると思ったの?」




暫くの静寂を破ったのは雄哉だった。 



いつもみたいなふざけた態度ではなく、真剣な顔。




仲間思いなのだと、改めて思い知らされる。





零「そ、、それは、、、、。」




雄哉「嫌われるなんて思った?」




零「、、、、、、。」





雄哉「残念だな、、、。零にとってボクたちがそんなに薄っぺらい関係だと思われてたなんて。」




雄哉は途中から涙声に変わった。


それだけ悔しかったのだろう。

自分の中の仲間という存在価値を否定されたように感じて。





雄翔「俺たちは零を嫌ったりしない。ずっと仲間だ。零は俺たちを助けてくれた。もう、それだけで十分なんだ。変な仮面とか被るなよ。」




雅「そうです。貴方は僕の恩人なのですから。いつも威張っているくらいがちょうど良いんです。」




零は零らしく。と、僕は続ける。




來「零。俺らは組に関わっている以上、そういうことはよくある。俺もあったさ。でも、そばに沢山支えてくれた人たちがいたから俺はここまで笑顔に過ごせてる。お前にも要るだろう。そういう人が。そのなかには俺たちもいる。信じろ!!零。」