零side



今日、光さんの高校であった一人の少女にたった一日でここまでこの桜麗を変えることができるなんてな。




今日は体育館で挨拶した後、すぐに倉庫に来た。


自分の過去を話そうと思った、この決心が揺るがないうちに。




ーーーーーーIN 桜麗倉庫



バタン!と幹部室の扉がしまる。


誰も言葉を発しない。


そう、いつもうるさい雄哉でさえもこの空気を読んでいる。




零「俺はお前たちの光という名の道標を立てることができたか?

  俺はそうであってほしいと思っている。

  今から話すことは俺の単なる昔話だ。

  でも、俺には辛くてどうしようもなかった。

  お前たちの過去を聞いたり、未来へと進もうとしている姿を見て、俺も変わらなきゃと思った。

  でも、できなかった。  

  それでも、今日はお前たち、仲間に俺の過去を、俺自身を受け入れてほしい。

  我儘だとは思うが、聞き流しても良い。

  



  ーーー俺の過去を聞いてくれ。」