〜 栄斗 SIDE 〜

は…?こいつが、葵が俺らの学校に来るって正気かよ。隼人さんもよくokしたな…。あっ、違うわ。この人いつでも葵に会えるようになったから嬉しいだけだ。

それより…
「葵が玲央と同じ部屋ってどう言うことですか!?」
「そうだよ、お兄ちゃん。私、男の人怖い…」
葵も嫌だって言ってるじゃないか。
「だって、そこしか空いてなかったんだもん。」
だもん、って…。
「あ、あと葵。絶対にカツラとメガネを外すなよ。お兄ちゃんと約束だ。なんでか分かるな?」

「…うん。」
いや、絶対に分かってないだろっ!

「まあ、とりあえず栄斗君は教室に行って。高校最初の日から遅刻したくないだろ?」
遅刻?えーと、時間時間…

「はあ!?7:55!?あと5分でHR始まる!あ、葵!また後で!」
俺はそう言ってから学園長室を飛び出した。

〜 栄斗 SIDE 終わり 〜