準備ができて外に出ると、さっきの3人は私がご飯を作っていた時と同じところに座って、また何かについて真剣に話していた。
「準備できたよ。」
私がそう声をかけると、3人はこっちを向いてから固まった。
「「「ああ、葵か」」」
「え?」
「いや、男の方だから一瞬わからなかった。」
「まあ、ね。学食行くんでしょ?女の格好じゃまずいじゃん?」
「「「確かに(めっちゃ危ないな。)」」」
そのまま私たちは部屋を出て学食までの道を歩いた。
「ねえ、栄斗。夜ご飯にはまだ早くない?」
「ああ、葵は今年が初めてだからな。」
「え?」
何、みんなは知ってるの?
「いっつも毎年最初は集められるんだよ。まあ、行けばわかるから。」
「ふーん……」
ガヤガヤガヤガヤ…………
「……………」
ワスレテタ……ここが男子校という事を………
「葵、大丈夫ですか?顔が青いですよ。」
「へ、へーき……ダヨ」
「辛くなったら言えよ?」
「ん。」
でも、言えない。そんなこと言ったら迷惑かもしれない。それにこれから毎晩こうなんだから、慣れていかなくちゃ!
『えー、みんなほとんどは知っていると思うけど、一応説明するね!』
あ、天音先輩だ。なんだろう?みんな知ってるの?
『来週一週間、テスト、まあ、言っちゃえば実力テストみたいなものがあるんだ。そこで総合で一番いい成績をとった寮には、ポイントがもらえることになったよ。』
思ったけど、先輩すごい柔らかい喋り方だな。…ってポイント!?
「ねえねえ、ポイントって何?」
私がそう聞くと、3人はしばらく唸っていたけど、栄斗がすぐに諦めた。
「学園長に聞くのが一番早いぞ。あの人が作ったルールだから。」
「わ、わかった」
お兄ちゃんは一体いつも何を考えているのだろう。
『みんな、頑張って勉強して良い成績を残してね。』
「「「「「「「「「「はい!!!」」」」」」」」」」
解散。
その言葉を聞いてもぼーっとしていた私に栄斗が帰るぞ、と言ってきた。待って、と言ってからついて行って、また私たちは寮の部屋のリビングに座っていた。
「葵、学園長に電話したら?」



