ドキドキ・パニック!男子校で危機一髪!


ウィッグを取ると、私の髪の毛がふわ、と揺れて出て来た。
眼鏡を外すと視界がクリアになる。
「…これが……私の本当の、姿だよ。」
私がそう言って微笑むと、3人は顔を赤くして固まった。
「なんか…久しぶりだな。その姿の葵を見るの。なんか久しぶりだな。やっと葵が戻ってきたって感じ。……おかえり。」
「ふふ、ありがとう、栄斗。ただいま。」
「うん、やっぱり葵って何度見ても完璧すぎる。」
「え、何か言った?」
「ううん、なんでもない。」
「そう……」
ふと、拓人がふとことも言葉を発していないことに気づいた。
「……拓人?」
「…」
「あれ?」
「………//////」
私が首をかしげると、拓人は顔をそらしてしまった。

「綺麗……ですね、葵」

……
………
…………
……………
「へ!?」
あわわわわ!え!?どう反応したらいいの!?
「あ、ありがとう……あの、えっと、お世辞でも嬉しいよ。」
「「「え!?」」」
「えっと、栄斗とか家族とか以外で、初めて言われた……///」
「「「まじで!?」」」
「う、うん。」
「「「ふーん(察し)」」」
そこまで言って、私はもう一つ言わなくてわならないことがあるのを思い出した。
「あ、あのね!わ、私、え、えっと、その ……ぶ、BLUE star は、私なの!」
「「……はあ!?」」
「葵、それ言っちゃっていいのかよ?」
「え?ダメって言われてないし。言ったら、女ってバレちゃうかもだけど、もう知ってるんだったら、いいよね?」
「ああ、うん。」
そんな私達の会話を、玲央と拓人は黙って見ていた。
「あ、あのさ」
「ん?なに、玲央」
「あの…」
あ、もしかして……
「あ、あのね、玲央、拓人。私はね、確かに歌手だけど、、、その、普通に日下葵として接してほしいな。あの、えと、だから…………私たちは、友達、だよ…?」
私がそう言うと、2人は安心したように笑って頷いた。






「そろそろお昼作ろうか?」
もうお昼ご飯の時間。当然今は女の格好でいる。食材は昨日買い物に行ったときにたっぷりと買ってきていたので、十分にある。
「みんなは何食べたい?」
私がそう聞くと、当然今までこういう会話を私としたことがない2人は、何が作れる?と聞いてきたが、栄斗は、
「お前が一番得意なのお願い」
と言ってきた。
私が得意なもの?あ、あれしかないな!
「2人とも、オムライス食べられる?」
私がそう聞くと、2人は目を輝かせた。私はそれに苦笑しつつも、すぐ作るね、と言って台所に向かった。3人は何か真剣に話してくる。しかし、それは
「絶対に………」
「ああ、………………絶対………からな。」
「葵の……も俺たち…………ましょうね。」
なんか私の名前が聞こえた気がしたけど、細かいことまでは分からない。ぼーっと3人の声をBGMにしながら料理をしていたら、気づいたら盛り合わせまで終わっていた。そんな自分に私はおもわず苦笑した。