5分経過 ———
10分経過 ———
15分経過 ———
20分経過 ———
30分後、2人はやっと反応した、
「ちょ、え、え?学園長正気!?っていうか、葵も!男が怖いんじゃねぇの!?栄斗も葵はその容姿なのに!」
「普通妹が大事だからって、自分のそばに置いておきたいからってそんなことしませんよね!?っていうか、葵、男が怖いんですか?」
その言葉に私は思わずギクっとした。
「う、うん……。あの、ちょっと色々あって。」
私がそう言うと、玲央と拓人は急にシュンとしてしまって、ボソッとそっか、と言った。
「あ、で、でも!2人は大丈夫!他、多分、慣れれば他のみんなも…。私たち、もう友達でしょ?」
そう言うと、2人の目が輝いた。それは私に星を思い出させた。もしこれが青ければ、スピカみたい。私はくすっと笑った。
スピカは、私のお母さんが好きだった星。毎晩2人で星空の下で語った。それで私もスピカが好きになった。何故か分からないけど、スピカだけでなく、星を見ると、落ち着く。
「葵」
私がそんな事を考えていると、拓人が声をかけて来た。
「なあに?」
「あの、その……できれば葵の本当の姿が見たいんだけど…だめ、ですか?」
しかしその質問は私が何かを言う前に玲央と栄斗、特に栄斗が大きな声でだめ!と言った。でも、私は特に断る理由も見つからず、良いけど……と言った。
「葵!ダメダメ!葵はあんまり素顔を見せないほうがいい。」
そんなに言わなくても……
「はいはい、どうせ私はブサイクですから見た人全員が卒倒しちゃいますよ!」
そう言ったら、栄斗と玲央が
「「違う!」」
と声を合わせて言った。
「まあ、見せてもいいけど……拓人、理由は?」
「そうですね、一つ目は、今葵は男の格好なのに女口調で、本当の姿を知らない俺から見たら、失礼かもしれませんが……気持ち悪いです。」
私はその言葉にガーン、とショックを受けた。
「二つ目は、それ、ウィッグですよね?」
拓人はそう言って私のウィッグを指差した。私は頷いた。
「それ、暑くないですか?それにメガネも見えにくいでしょう?折角ここには葵が女という事を知っている人しかいないんですから、変装を解いたほうがいいじゃないですか?」
その言葉に私たちは妙に納得してしまい、私は変装を解くことになった。



