放課後に学園長室に向かうと、そこには栄斗、玲央、そして勇にぃがいた。

「さて。」
そう切り出したお兄ちゃんにみんなが注目した。
「勇斗と栄斗にちょっと報告があってね。葵、俺から言ったほうがいい?」
「うん……」
「じゃあ、先に約束してくれる?」
「「何を?」」
「二人は絶対に玲央をしめない。」
お兄ちゃんがそういうと、二人は一瞬考えたそぶりを見せてから、すぐに答えていた。
「少なくともここではしません。」
「内容による。っていうか、早く話せよ!」
うわぁ……。玲央、大丈夫かな?あの二人怒ると怖いのに。
私は二人が怒ってるところを思い出して一人で恐怖に震えていた。