………なぜ今こうなっているのだろう?さっき来た3人の中には玲央もいて、今玲央、栄斗、拓人、双子、それにさっき来た二人が私の席の回りに座っている。
「えっと、葵、紹介するよ。」
そう切り出したには栄斗だった。
「まず、双子から。こいつらは、北白楽也と楽輝だ。ま、お前なら見分けられるだろう。」
栄斗がそう言うと、みんなは何かの冗談なのかと思って笑い転げていた。しかし私が「うん」と言うと、みんなは急に静かになった。
「え、本当に?」
「分かる!?」
そう言うと二人は私に後ろを向かせた。
いいよ、と言われて後ろを振り向いて、そのまま私は答えた。
「右が楽也君で、左が楽輝君でしょ?」
私がそう言うと、二人は目を輝かせてにっこりと笑った。
う゛、か、可愛い……。うう、男の子に負ける私って………
なんてことを考えていると、二人が衝撃的なこと言った。
「「初対面(?)で俺たちのこと見分けられたの、葵が初めてだよ!って言うか、君付けしなくていいよ?」」
二人は長い言葉を息ぴったりに言っていた。あまりにもぴったりで、ちょっとおかしくなって笑ってしまった。
「じゃあ、次はうるさいこいつね。こいつは、鈴木健太。まあ、一言で言えば、馬鹿だな。」
栄斗はあえて馬鹿をばかではなく、うましかと言った。
「何言ってんだよ、栄斗、俺は馬でも鹿でもねぇよ!」
健太君がそんなことを真面目な顔で言っていたので、思わず吹き出してしまった。
「ぷっ、あはは!くくっ、面白いね、……」
「そうか?ま、笑ってくれたんならいいや!俺は健太!健太、って呼び捨てでいいぞ!」
「わかった、よろしく、健太!」
「じゃ、最後は凛冬だな。こいつは氷室凛冬。(コソッ(こいつは女嫌いだから、気をつけろよ?」
「う、うん…)よろしく、凛冬。」
「ん。」
…これは本気で気をつけなければ…………



