「忘れてた!」
「「バカ…」」
なっ…
「栄斗っ、玲央っ……に、二回もヒドいよぉ。」
そう言って二人を見つめていると、二人とも顔を真っ赤にして固まってしまった。
「((な、涙目で上目遣いとか、反則っ!))///」
「栄斗…玲央…?」
「本当、バカ」
え…
「拓斗までぇ…」
「違います!葵のことじゃなくて、あの二人…!///」

あ…、れ…?拓斗も私の顔を見た瞬間、ほっぺがちょっと赤くなってる。

「もう!なんなんだよオッ」
「あ、葵!?」
「早く豆乳とモカとチョコのご飯買って帰るよ!」
そう言って私は買うものをカゴに入れてさっさと会計を済まして部屋に戻った。




「———葵ー!開けて!」
「拓斗ならいいよ!」
そう言うと、栄斗と玲央のうぅ、と嘆く声が聞こえた。
「はぁ、もういい。早く入れよ。」
そう言ってドアを開けると、玲央がありがとう!と叫んで入って、私に抱きついて来た。身体中に一気に鳥肌が立ってさけびそうになった。
「キャ「お前!早く葵から離れろ、このバカッ!」
そう言って栄斗は玲央を私から引き剝がして私に駆け寄った。

「葵、しっかりしろ!」
「っは!ご、ごめん。」
私がそう言って意識を取り戻すと、栄斗は玲央を睨みつけた。
「おい、玲央!お前はバカか!?」
「え、ええええ!?な、何が!?俺何かした!?」
玲央がそう言って焦っているのを、栄斗と拓斗は横目で見ながらため息をついた。
「玲央は今日教室で何が起こったか知りませんからね。」
「え、今日なにかあったの?」

説明、しなくても………あ、うん。これしなくちゃいけないやつだ。