「葵!」


ザワッ
「え、学園長?」
「なんで学園長がわざわざ俺たちの寮まで!?」
みんなが何か言っていたけど、私の耳には届かなかった。
「大丈夫。絶対見つけるから。ほら、勇斗も来てくれたから。」
私は2人の姿を見るとホッと息を吐いた。
「ありがとう」
そう言って、私がニコッと笑うと、そこにいた人たち全員が顔を赤くした。
どうしたんだろう。みんな風邪引いてるのかな?今日ちょっと肌寒いし……(\( ̄▽ ̄)おい!)

「「おい葵!早く行くぞ!」」
「うん!」



……………ダダダダダダダッ

「いた?」
「いない。」
「こっちにもいないよ。」
「どうしよう……」
私達が寮の中を走り回っていると、みんな道を開けてくれた。しばらく探していると、ある部屋がとても騒がしかった。

ガタガタガタ………
「ワンワン!」
「キッ」
「キュルキュル」
うそ!あの犬が追いかけてるのって……
「モカっ、チョコっ!」
私がそう叫ぶと、2匹は私の方の上に登って来た。私が安堵の息をついていると、勇にぃがみんなに詰め寄っていた。
「おい、お前ら!なんでここにその犬がいるんだよっ?その犬は第1寮のペットだろ!」
「す、すみません。その辺な小動物を追いかけ始めちゃって……」
小動物?それって………

「す、すみません!わ……お、俺のペットのシマリスのモカとチョコです。ご迷惑おかけしましたっ」