う…ん。
目を覚ますと、私は黒いソファの上に寝かせられていた。
「ここ…どこ?」
ドタドタドタ…………バン!
「葵!」
「きゃっ!お兄ちゃん!もう、いきなりドア開けないでよ、びっくりした〜。」
「ごめん。……でも良かった。あ、早く教室に戻れよ?」
「分かった〜」
教室に戻ると、そこには3人しかいなかった。
「えーと、勇にぃ?他の人たちは?」
「ああ、もう寮に行ったはずだぞ。今日はHRだけだったからな。」
えーと、つまり… あっ、待たせちゃってたってこと?
「えっと、ごめんなさい?」
「なんで謝るんだよ。」
「倒れちゃったから。それにあの後大変じゃなかった?」
私がそう聞くと、勇にぃは全然、と言って笑った。



