〜 隼人 SIDE 〜

葵が倒れた。それだけでクラスが騒然としている。
——くそっ!

「おい、勇斗。ぼさっとしてんな。」
俺がそう言うと、勇斗はハッと目を見開き、クラスの奴らを睨んだ。
わあー、みんなめっちゃ怖がってるー☆ ← (おいヽ(´o`;))
「お前ら、二度と葵に触るな、目を合わせるな、いっそのこと自分から話しかけるな。良いか!!?」
勇斗がそう言うと、生徒達が固まってしまった。
「おい勇斗。それじゃこの学校に通わせる意味がなくなる。」
「分かった。話しても良いが、俺と隼人と栄斗以外あいつに触れるな。分かったな。」
うわー、生徒達必死に頷いてるよ。
「あ、後で田口と栄斗と教室で待ってて。」
「は?栄斗はわかるけど、なんで隣のクラスの田口まで?」
ああ、教えてなかったか。
「同じ寮の部屋だから。」
俺はそう言うと、葵を抱えて学園長室連れて行って、ソファの上に寝かせた。


「…………ごめんな、葵。お前には辛い思いをさせてしまうかもしれない。でも、俺たちがちゃんと守るから。」

〜 隼人 SIDE 終わり 〜