Still The One ~今でも大切な人~

妊娠検査薬を見る。

「っ…!」

「「これって…」」

彩海と2人で顔を合わせる。
この妊娠検査薬は陽性ならば2本線が浮かび上がる。私は…

「2本…ある…よね」
「ある…ね…」

妊娠…してる?
私が…?嘘でしょ?
頭が真っ白になる。子供が出来た事が嫌なんじゃない。まだ高校生なのに妊娠ってどうすればいいの…?ちゃんと育てて行ける…?
あれ?私、産む事しか考えてない?

「確実じゃないよ真彩っ…。病院に行って確かめないとっ」

うん。そうだね…

「病院に行く前に先生に話すよっ…」

「うん。分かった…!また明日電話でも何でも良いから話、聞かせてね…?ちゃんと誰にも内緒にするから。」

そうして、彩海と別れた。
夜ご飯も作ったし覚悟も決めた。
後は、先生が帰ってくるのを待つだけ。
やばい…心臓が口から出そう…
先生なんて言うかな…?先生なら喜んでくれるような気も…するけど…。

ダメだぁ…。落ち着かない…
早く帰ってきてほしいような、帰って来て欲しくないような…

─ガチャっ

帰ってきたっ…
どうしよっ…

「お前、早退したのか?メールしたけど返事無かったし…すっごい心配してたんですけど。元気そうじゃん?」

「先生…?」

着替えながら返事する先生。