Still The One ~今でも大切な人~

全速力で走って、空き教室にやってきた。

「はぁはぁっ…。ごめんっ遅れたっ!」

そこには当然だけど、真彩の姿。
机に座って、空を眺めてる。
待たせたよな…

いつもなら、すっごい笑顔で俺を抱きしめてくれる真彩。
今日は抱きついてこない。表情も堅い。
今日は変だぞ…?どうしたんだ…?


「電話がっ…長引いてさっ…はぁっはぁっ」

そう言うと、少し真彩の顔が暗くなった
気がした。気のせいか…?

「その電話は元カノさん…?」

は?なんで知ってんだ!?
電話してたのを聞いてたわけでもないよな…
たとえ聞いてたとしても名前とか出してないし、相手が誰だかは分からなかったはず。


「私…見ちゃったんだあ…先生と女の人がキスしてるとこ…。」

は!? まじか…見られてたのか…
だから、おかしかったんだな。
きっと、深く傷つかせてしまったんだ…
もっと早くに自分から言えば良かった…