Still The One ~今でも大切な人~

───放課後…

私は先生よりも早く空き教室に来た。
1番後ろの窓際の席に座って
ただひたすら、空を眺めてたんだ。

どれだけ待ったんだろう。
生徒はほとんど帰ってしまった。
先生が来る気配は全くない。

「はぁはぁっ…。ごめんっ遅れたっ…!」

走ってきてくれたの…?
何か用事あったのに来てくれたの…?

「電話がっ…長引いさっ…はぁっはぁっ」

「その電話は元カノさん…?」

私の質問に固まる先生。
きっと、図星なんだろうな。

「私…見ちゃったんだあ…先生と女の人がキスしてるとこ…。」

「…っ!? それはっ」

「嘘だって信じたかったんだけど、しっかりこの目で見ちゃったからさあ…。」

涙が溢れそうになって
下を向く。

ダメだ…。堪えろ。
耐えるんだ私。

「もうさ…私どうしたら良い?」

そう言って
顔を上げたと同時に涙がこぼれた。