Still The One ~今でも大切な人~

「俺やっぱり山本さんの事が好き。」

「あ、ありがとう…」

「俺じゃダメかな…?」

告白されて嬉しい。
けど、先生に感じるドキドキは佐藤くんには
無い。私は、先生にしかこの感情は無いの。
突然好きと言われて、前の私だったら取り乱してたけど、今は、はっきり断るが出来る。

「うん。先生じゃないとダメなの」

「っつ…何で?何であいつじゃないとダメなの?意味分かんないんだけど。あ、あれか。子供が出来たから一緒にいるみたいな?」

「最低っ…」

本性が現れたって優しい事には
変わりは無いって思ってたのに…
子供が居てもいなくても、私は先生が好きなんだもん。好きだから子供が出来たんじゃん。

「最低でも何でもいい…。俺の方を少しでも良いから見ろよっ」

『ちゅっ』とリップ音が静かな保健室に
響き渡る。キス…された…?
私は起きた事が理解出来なくて
固まってしまう。

「抵抗しないの?んじゃあもっと、しちゃおうかな…」

嫌なのに、体が動かない…
また佐藤くんの顔が近づいてくる。
嫌だ…嫌だよっ…

「何してる…?」

「せんせっ」

私は、ベッドから飛び起きて
先生に抱きついた。

「お前覚えとけよ?…行くぞ真彩」

少し早歩きの先生について行き
辿りついたのは先生の車。

「何でキスしてた?」