Still The One ~今でも大切な人~

「俺、何すればいい?」

「腰さすって…」

「分かった」

私が強く押して!って言うと何も言わずに
強くしてくれて、優しくしてって言うと優しくしてくれた。
何一つ文句を言わずに私の痛みが無くなるまで擦り続けてくれた。

「治ってきた?」

「んー…ちょっとだけ…」

痛みは最初に比べたら柔らかくなったけど
まだ痛い。何で佐藤くんが保健室に居たのかは分からないけど、もし来てくれてなかったら、1人で痛みに戦ってたんだよね。
それは、心細すぎる…

「ありがとう…佐藤くん…」

「いーよ」

5分くらい経つと痛みもだいぶ引いてきた。
その頃には汗だくで、首やおでこから
汗が滴り落ちてた。

「はぁはぁ…治まった…」

「ほら、タオル」

佐藤くんは、保健室にあった
タオルを私に渡してくれた。
少し起き上がって汗を拭くと
空いてた窓からスーッと
冷たい風が拭いて来て、熱くなった体が
涼しくなった。

「ありがとう」

今日は一段と強かったな…
もう意識飛びそうだったわ…
ママはこんなに疲れたって言うのに
赤ちゃんはお腹の中で元気に動いてる。
元気なのは良いけど、たまには
大人しくいてもらいたいな…