Still The One ~今でも大切な人~

「無理かも…」

「そりゃそうだよな…。よし、保健室行こうか。」

「うん…」

もう今日1日、あの教室には戻れないな…
先生の授業を受けられないのも辛いし…

「じゃあ、俺行くな?」

「やだっ…」

ワガママなのは分かってるけど
なんか、一緒に居たい気分なの。
1人になるのが何故か怖い。

「俺も一緒に居てやりたいけど、それは流石に出来ない。ごめん。」

やっぱりダメか…

「ん…。分かった!ごめんね無理言って!」

「っ…。じゃあな?また後で来るから」

そう言って小走りに帰って行った。
今日は山口先生 (保健の先生) は出張で
お休み。だから、今保健室には私しか居ない。シーンとした空間…
だめだ…落ち着かない…
何でこんなに不安になってるんだろ…

「いっ…。いたっ…」

突然お腹に痛みが走った。
前駆陣痛だ…
もう、こんな時に来ないでよ…

「山本さん !? どうした !?」

へ !? え、誰 !?
お腹が痛くて、後ろにいる誰かを
確認する事が出来ない。

「お腹痛いの !?」

回り込んで、私のお腹をさすってくれる。
そうしてやっと、誰か分かった。