Still The One ~今でも大切な人~

「ずっと見てたんですから、それくらい気が付きますよ」

「結構喋ってたもんね…。いや、でもそんだけで気づける?凄くない?」

「はぁ…。鈍感ですね。」

はぁ !?鈍感じゃないしっ
何で、いきなり機嫌悪くしてるわけ !?
─ グイッ

「うわっ…」

いきなり腕を引っ張られて、私は佐藤くんの腕の中に入る。

「あ、ほんとだ。こうすると分かりますね。お腹が出てる。」

皆に妊娠してる事知られてると言っても
一応念のためにお腹はあまり目立たないようにしてるんだ。

「ちょっ…離してっ」

「僕は片桐…いや山本さんの事が好きだって言ってるんです。」

「は !?」

佐藤くんが、私を好き?
全然知らなかった…

「僕が話す女子は山本さんだけですし。…付き合い始めたのは去年の夏でしたよね?」

「え、うん。」

「僕はその前からずっと、好きでした。」

そんな…。私達が話すようになってからじゃなくて…?そんなに前から想ってくれてたの…?

「ありがとう。こんな私を好きになってくれて。でも、私が好きなのは先生だから。」

はっきりしてる。
先生が好き。

「大人と子供なんですよ?そんなの、長続きする訳ないじゃないですか。」

「分かってる。それを覚悟の上で付き合ったんだよ。この先とか知らない。今私が好きなのは先生だけなの。」

赤ちゃんが出来た事によって
更に、好きだなって実感したの。