「うぅ、そんなに怒らなくても………。」
「いいから、部屋で寝かすとか言っちゃダメだからね。特に男には。」
「なんで?」
説明したでしょ、とまた言われる。
「じゃ、じゃあ、眞白先輩だったらいい?」
「うん。」
「緋山君はダメなの?」
「…うん。」
なんで?と聞くとまた怒られそうだから何も言わない。
「じゃあ、これから気をつけるね…。」
「…まぁ、そんなに落ち込まなくてもいいから。ほら、握手。」
手を差し出される。その手に私の手を乗せる。やっぱり前よりは全然平気だ。
「うん!」


「じゃあ、バイトがあるから行ってくるね。」
「ん。気をつけて。」
「…頑張って、ください………………。」

それから、バイトへ向かってへ向かう。