「じゃあ、デザートでイチゴタルトケーキ食べる?」
「食べる。」
「お皿とってくるから待っててね。」
そう言って席を立つ。
お皿を探すけど今思えば花柄とか女の子っぽいものばかりだった。今度、緋山君用のお皿とか買いに行かないとなぁ。
「緋山君、お皿持ってきた……よ……。」
リビングに戻ると緋山君は誰かと電話していた。ま、澄君かな。とりあえず、ケーキだけ取り分けちゃおうかな……。邪魔しちゃ悪いし、内容を聞くのもダメだよね…。うん、じゃあ、キッチンで準備しよう!


「ねぇ、哀川さん。」
「あ、緋山君!電話終わった?」
「今から人来る。」
「え!?」
「急だけど…。いい?」
「あ、うん!大丈夫だよ!」
緋山君のお友達かな。


………………え。
「家に来るの!?」
「うん。」
「い、いいの?知られちゃっても?」
「あー……。別に、相手子供だし。」
こ、子供!?え、ひ、緋山君の弟?妹?緋山君に下の子いたんだ。なんか楽しみだなぁ。