「そっかぁ。緋山君も知ってるのは驚いたなぁ。………まぁ、私は、死ぬのは怖くないよ。」


_______________だけど、みっちゃんとか周りの人達が悲しむのが、死んでから何年後かに忘れられるのが怖い。


そう告げる眞白先輩はとても悲しそうで。だけど、笑っていて。

「な、なんで死ぬの……。」
「采華ちゃん。それはね、私の家系の問題なの。」

そして、眞白先輩が話してくれた。
緋山君と澄君は知ってたみたいだけど、お父さんからもう死ぬんだって、言われたと。

「これがね、まだ予言者だったら良かったの。ただの予言でしょ?でもね、医者だよ。お父さんだよ。だから、“あぁ、私は死ぬんだ”って。“もうそろそろ準備しなくちゃって。”思ったの。」
だから、みっちゃんのバイトも見に行ったんだよ、と教えてくれた。

「ま、眞白先輩、それは治らないんですか……?」
声が震える。治ってくれる。現代の医療技術なら_______________。



「治療法はあるけど死ぬ可能性の方が高いって。」