「へぇ、澄君も近くに住んでるんだね。俺、久しぶりだから覚えてもらってないかも…。」
「いや、覚えてるんじゃない。知らないけど。」
澄君は前は結構螢がお世話になったからなぁ。あと、彗君とは一緒に遊んだ記憶がある。まぁ、大分前になってしまうけど。

「あ、螢。学校どうだ?」
「別に…、普通。」
普通って…。
「何部だ?バレー?」
「いや、違う。………天文学部。」
「星観察かぁ。」
意外だな。あ、いやそうでもないか。どうせ螢の事だから簡単なところ選んだとかじゃないのかな?

「今度、合宿があるみたいだから行くよ、僕。」
「そうなのか!?螢が合宿だなんて!」
感動。螢は昔から合宿とかの行事が嫌いだったから。