やっちゃった……。
「ご飯、2人分、作っちゃった……。」
緋山君の分まで作っちゃった。どうしよう……。夜、食べようかな…。でも、水谷さんには同じご飯は栄養が偏るからダメだって言われてるんだよなぁ……。

いつの間にか緋山君が一緒にいることが当たり前になってた。はじめは緊張してたけど、今では普通に話したり、握手出来たり。今までは気づかなかったけど、緋山君は大事な存在だったんだなぁ、って改めて感じた。
「…大丈夫!澄君達も緋山君を信じていいって言ってたしね!……多分って言ってたけど。」
しんみりしてちゃダメだね、私。
よし、ちゃんと待ってよう。緋山君も瑶さんと久しぶりに会ったから話したいことあるはずだもんね。邪魔したら悪いよね。


だけど、今日は緋山君が帰ってくることは無かった。



ルームシェア29日目、終了。