『あこ。お前何やってんだよ。こんなになって。』たっくん…じゃない!来斗君だ。
『そうよ。何してんのよ!こんなになって。』
何事?!と見てみるとそこには…記憶喪失を全部取り戻した私?
すると頭がボウ!と熱くなりクラクラしてきた。 
眠くなって来た。夢の中なのに。
そして雲の上で眠ってしまった。フワフワしてて気持ち良い。
『あこ。これでもう大丈夫だからね。騙してごめんね?』
『あこちゃん。ごめんね。騙しておまけに熱を出させて。でもこれでもう大丈夫だからね!』
最後に見たのは…二人の輝かしい笑顔と優しい声だった。
「ん…。あれ?記憶が…全部戻ってる…」起き上がろうとしたら重くてまた元に戻ってしまった
ガラガラ
「あこちゃん。熱の具合はどう?」看護師さんだ。
ピピピ!
「ありゃ。38,9度かぁ。」
「夜中に熱を出したのに気づいて良かったわ。ハァーハァーって言ってるの聞こえたから。」
そんなに私、熱が高かったの?
『今から熱を一気に下がらせるから。気をつけてね?えい!』その声は未来ちゃんだった。
その声が聞こえたと思ったら一気に体が軽くなった。
「もう一回計ってください」
ピピピ!
「あれ?!35.5度になってる!?気のせいだったみたい!ごめんね。」
看護師さんはニコニコしながら部屋を出て行った。