「っ、、ごめんっ、、っ、、」



ごめんね、、楠木くん。
目の前で急に泣いたりなんてしたら
困らせるだけなのに‥

それなのに、涙、止まってくれないよ‥

こんなに人の温かさに触れたのは
いつぶりだろう‥


こんなに幸せでいいのかな?、、
私がこんな優しくされていいのかな?、、

温かすぎて、、幸せすぎて、、

この瞬間も夢じゃないかって思っちゃうんだ




「綾瀬さんっ、、大丈夫。
俺がいるから‥、、守るからっ‥。」


「っ、、うぅ、っ‥‥‥っ。」



「だからっ、もう自分を苦しめないで‥。」



そう言って頭を撫でてくれる楠木くん。



「っ、、‥ありがとっ、、楠木くん。」



いっぱい優しさを、ありがとう。

けどね?、私には楠木くんに守ってもらったり、側にいてもらう資格なんてないよ。


自分を苦しめてるのかな??、、

きっとそうじゃないんだ‥
それほどの事じゃないのに
勝手に傷ついてるだけなんだっ‥。


私が弱いから‥、、。



自分だけが不幸だなんて、、
そんな風に思っちゃいけないんだ。




私を抱きしめる楠木くんの力が強くなる




「俺っ、、綾瀬さんが‥‥‥
いなくなっちゃいそうで、、怖いんだっ。」



「っ、、‥、、いなくならないよ‥」




また1つ、楠木くんに嘘をつく。




「お願いだから、、側にいさせて‥っ。」