やめてよ。こうくん…

そんな心配してるみたいな瞳。
そんな優しい言葉も。

ほんとに私のこと好きでいてくれるのかなって、期待するから。

バカだからっ、、私。



「こうくんはっっ……」




こうくんは罰ゲームで私なんかと付き合わないといけないんだよね?


わかってるよ?


知ってるからさっ、、


いいんだよ?
こんなにも優しくしないで。


大切に扱わなくて大丈夫なんだよ。


って、こうくんに言ってあげたい。




「優っ!そんなとこで何してるの!!
遅いと思ったら!!!!
いいかげんにしなさいっ!!」


「えっ、、」

突然の怒号に息が詰まる…

声のした方を見ると

2階の窓からこっちを向いて叫ぶ
お母さんがいた。


いつもの優しいお母さんではない人。
私の会いたくない人。


「ごめんなさいっ、、
すぐ帰ります。」


ーーーガラ。ドンッ、ーー

返事をすると大袈裟な程の大きな音をたてて閉められる窓


思わず背筋がこおる。