公園に着くとまだ拓はいないみたいだった




私はベンチに腰掛け、ケータイのフォルダーを開けた




そこには笑顔を浮かべる2人が写っていた




「ねぇねぇ、お姉さん1人?」




頭上から男の声が聞こえ、顔を上げた





「やっべぇ、お姉さんちょー綺麗だね!俺らと遊ばない?絶対楽しいよ」




そう言って私の隣に座る男




「あの…彼氏待ってるんでどいて下さい」




「え〜本当に彼氏?彼氏なんてどーでもいいじゃん!ね?俺と_」




「そこの糞ガキ、俺の彼女に何してんの?」




そう言って笑う拓



「なんだよお前…え、お前…噂の"真田 拓"?」



男は拓の顔を見て見る見ると顔を青くさせる




「あぁ、そうかもな?だったらどうするの?」



「え、いや。すみませんでした」



男は90度に頭を下げた




「もうくだらねぇ事すんなよ?女あさりは他でやれ、分かったらさっさと散れ」




「はい!失礼します」



そして一目散に男は公園から出ていった