「なぁ、泣くなよ…。俺は…まだ宝と居たい。それのどこがダメなんだ?」




「……いや…そんな事言わないで。私は無理、もう拓とは居れない。」




「俺は…宝を離したくねぇよ」





「……私も…拓と離れたくないよ…」







俺は宝の言葉に腕の力を強くした






「もう離れんなよ…?」






「……今から、お兄さんのお墓に行ってもいい?」






「あぁ、あの日行けなかったしな。行かねぇとな」





俺がそう言うと宝を解放し、手を繋いでバイクが止まってる場所まで行った